中古と新品

◆厨房機器の中古と新品

個人経営の飲食店を開業する場合、それなりにお金は掛かります。ですので、なるべく初期投資を抑えるために、厨房機器の「中古品」を活用します。資金がそれなりにある場合でも、一度に全ての厨房機器を新品で揃えてしまうより、今後の経営を見ながら徐々に新品に買い替えてもよいかと思います。

もしくは厨房機器を店舗ごと済ませてしまうこともできます。つまり居抜き買取です。居抜きとは店舗を内装・設備ごと譲渡することです。

売る側にとっては、原状回復や設備撤去にかかる費用が短縮できるメリットがあります。居抜き店舗の譲渡仲介を行っている業者があり、たとえば居酒屋を売却したければ、その店舗を立地、設備、内装などから居酒屋として査定し、売却までの手助けをしてくれます。

一方買う側にとっては、設備や什器にかかる初期投資を抑えて出店できるほか、店舗取得から開店までの時間が短縮できるメリットがあります。

居抜き譲渡は特に飲食店業界ではよく行われていることですので、店舗の取得、売却の際にはこうした業者の仲介を得ることも考えてみるとよいでしょう。

居抜きではなく個々に厨房機器を揃える場合はまず、インターネットで厨房機器の一般的な価格の相場を確認してみましょう。今は色々なネットショップが業務用厨房機器を扱っています。

ひとくちに厨房機器といっても、色々なものがあります。大きなものであれば、冷蔵庫、冷凍庫、製氷機、ガス台、オーブン、サラマンダー、フライヤーなどが挙げられます。調理器具としては、クイジナート、バット、ボール、なべ、フライパン、ケーキの型、まな板、包丁、砥石など、さまざまです。

◆厨房機器の中古品を買う

厨房機器の中古品を購入するメリットはずばり、価格です。そして、デメリットは、その製品が「修理が必要になる可能性がある」ということです。当然のことですが、価格が新品のものより安いです。また、中古品で新品と同じ性能、質を求めるのは難しいです。しかし、厨房機器全てが、すぐ故障するわけではありません。壊れやすいものと、そうでないものがあります。例えば、壊れにくいものとしては、ガス台、バットやボール、フライパン、鍋、型などがあります。逆に、年数がたっていると壊れる可能性が高いものとしては、冷蔵庫、冷凍庫、製氷機などが挙げられます。

◆中古厨房機器のメリット

1、新品の機器よりイニシャルコストが安い
2、業務用厨房機器専門店であれば、商品が豊富
3、業務用厨房機器専門店であれば、オーバーホールして再生
4、業務用厨房機器専門店であれば、365日のアフターメンテナンス対応
5、業務用厨房機器専門店であれば、機器を搬入設置
6、中古厨房機器でも取り扱い説明、使用上の注意点の説明
7、リース契約の対応が可能
8、イベント等の期間限定での厨房機器レンタルも可能
9、全国の厨房機器販売店から、中古厨房機器でも探し出す事が可能

◆厨房機器の中古、新品の注意点

新品・中古のいずれも、ネット経由で厨房機器を購入する際に注意すべきことがあります。それは、搬入費用と、アフターサービスの問題です。新品・中古のいずれにしても、ネット経由で厨房機器を購入する際に注意すべきことがあります。 搬入費用とアフターサービスの問題です。

ネット販売で価格が安い場合の多くは、単純に物の値段だけで、実際に購入すると別途配送料がかかるケースがあります。さらに、搬入費が含まれていない場合がほとんどです。軒先渡しといって、店の前にポンと置いていかれてしまいます。 それを搬入してきちんと設置するのは施工業者になります。ですが、当然、設置費が別にかかります。結局、高い買い物になる場合が多いのです。

さらに、もっとひどいのが、メンテナンスに関しても別途費用になっている。業者によってはメンテナンスそのものが、販売メーカー任せにしていて、放棄している。などがあります。さらに、メーカー保証が新品は通常1年ですが、中古では3ヶ月と短かったり、あるいは付いていなかったりもします。インターネットで厨房機器を購入する場合に限らず、安い金額だけで判断せず、総合的な判断をする必要があります。

例えば、グリストラップや、照明器具を、ネットで安く購入して内装業者に支給した場合、メンテナンスや故障時の修理に費用が発生します。 内装業者が設備業者から仕入れていれば、何か不都合があってもほとんど無料で対応してもらえます。

◆設備関係は業者に任せた方が安全

例えば、便器をネットで買った場合、接続部分に指定のビスがあったり、給水バルブが必要になったりします。過程用のように、近くのホームセンターで簡単に手に入るものではありません。しかし、店舗は開店日が決まっていますから、器具の不備で間に合わなかったとなれば目も当てられません。このようなことがないように、インターネットが安いと分かっていても、設備業者の見積りでオーナーさんに提示する内装業者が多いのです。

そのかわり、納期や、搬入の全責任を負ってもらいます。 であれば、開店後にトイレが詰まっても、納入業者を呼んで無料で直してもらえるのです。要するに、最初にどう考えておくかです。

また、最近多くなってきた、LED照明では、最初は多少高いですが、長期的にランニングで見れば間違いなく安いでしょう。 開店後に、余裕ができたら考えよう、などと思っていると、結局、やらないでそのままか、いざ工事をしたとしても、二重工事になって余計に費用がかかります。 設備は中途半端なコストダウンは禁物です。

また、東南アジア製の外国製品は安いと思われるかも知れませんが、それは大きな間違いです。

厨房機器に関しては、東南アジアは日本国内で使い古された中古の輸出先であり、製品の輸入元にはなっていないのです。外国製の厨房機器といったら、多くはイタリアやドイツなどのヨーロッパ製が中心です。国産よりもかえって割高になる傾向があります。メンテナンス等の費用も国産よりかさみます。 開業する店舗が、オープンキッチンで厨房機器も含めて、見せる演出を施しているなど、デザイン的にこだわりがある店舗以外は、オススメできません。

厨房機器のコストダウンに有効なのはリースかもしれません。現在、ほとんどの厨房機器がリース可能です。また、内装業者のほとんどが設備機器や厨房機器のリース会社と提携しています。自分でリース会社を探すこともできますが、内装業者に頼めば、自分のところで内装設計しているのですから、店のコンセプトや運営方法に最も相応しい製品を選んでくれるでしょう。また、アフターサービスやメンテナンス等の面でも安心です。

また、どうしても中古の厨房機器でコストダウンを図りたいということを、内装業者にきちんと伝えておけば、内装業者経由で中古を探してくれるのでしょう。その場合でも、新品の場合と中古の場合の両方の見積りを取って、その場限りだけではなく、長期的な視野に立って価格を見比べるのがいいでしょう。