住宅の耐震・制震・免震

住宅の地震対策はまず建築基準法を遵守することが大原則です。住宅で耐震性が特に問題になるのは木造です。
建築基準法では木造住宅について壁の量や配置について規定があります。その基準を守った上で耐震上注意
すべき点はピロティ型の住宅です。阪神淡路大震災で被害の大きかったのがこのピロティ型です。一階を駐車場に
した住宅で一階の壁量が上階に比べて極端に少なく、上が大きく揺れた場合、下の階の柱や壁が崩壊してしまうのです。

したがって敷地に全く余裕のない場合を除いて、一階を完全に駐車スペースにするのは望ましくありません。
どうしても一階を駐車スペースにする場合は出入り口以外の3方向の壁をしっかりとした剛性の高いものにする必要が
あります。ですから一階の3方向には基本的に窓を設けられなくなります。

木造住宅における制震は筋交いダンパーが一般的です。
制振ダンパーの解説あるサイトをご覧ください。

制振ダンパー 制震装置 木造住宅用MERシステム|日本制震システム|耐震・免震

木造では剛性を高めるために柱間に筋交いをいれますが、
この筋交いに木材ではなく、金属製の制御ダンパーを入れます。そうすることで地震時には柱やはりの揺れをこのダンパーが制御してくれます。ただしダンパーを入れる位置によって効果が大きく変わるので、構造の専門家の意見を聴いてから配置するのがいいでしょう。

最後の免震です。これは高層ビルなどで採用されている、最も先端的な地震対策です。地盤・基礎と建物の間に免震装置を入れることで、地震エネルギーが建物に伝わらないようにする方法です。一番有効な方策ですが、耐震・制震に比べてコストがかかります。数百万円かかる場合もあります。ただしこの免震装置は地盤がしっかりしていなくては意味がありません。
地震時に地盤が液状化現象をおこしたり、不同沈下をしたりしたのでは、せっかくの免震装置も役にたたないからです。

したがって免震装置を導入する場合は特に地盤がしっかりしていることが前提になります。そうでない場合は地盤改良の必要があります。また基礎もしっかりしたものでないと免震装置が十分に機能しません。