猫の腎臓病と少しの後悔

先日、実家の猫が永遠の眠りにつきました。
16歳のご長寿だったので、大往生と言っていい感じでしたが…最後の最後は腎臓をわずらいました。
そのとき初めて知ったのですが、猫は腎臓の病気になりやすいんだそうです。
砂漠に起源をもつ生き物だから、もともと水をあまり飲まない習性で、腎臓も小さめなんだとか。

思えば亡くなる数ヶ月前から痩せてきたんです。
家族は「もう、おばぁちゃんだからね」なんて呑気に考えていたのですが、
腎不全になると急激に痩せてくるんだそうです。
しかも、目に見えて痩せてきた頃には、すでに病はかなり進行した状態なんだとか。

そんな頃、毎年恒例の予防接種を受けさせるため動物病院に行きました。
獣医さんは痩せた様子を見て、心配そうに「今年は予防接種はやめて、血液検査をしましょう」と言いました。
しかし、検査の結果は良好!先生は、不思議そうな顔つきで「この年齢でこの数値なら優秀ですね」と。
「優秀だって!」と喜びながら車に乗り込みエンジンをかけアクセルを踏んだところで、
先生がなんと車を追って走ってきました。
息を切らせながら「これ使ってみてください」と、腎臓病の猫用のフードサンプルを手渡しました。
「優秀な結果なのになぜ?」と思いながら帰宅し、当然ながら病院の療養食はそのまま放置してしまいました。

それから3ヶ月。あっという間に腎不全が悪化し、帰らぬ猫となってしまいました。
あのときの検査結果は優秀だったのに…あのとき悪い数値が出ていたなら、
もう少し早くから食事療法を始められたのに…後から思うことは色々ありました。

少し時が経って、今言えることは、数値だけで判断してはいけなかったんだということ。
そして、数値なんて所詮は参考値、たとえ標準値に収まっていても安心はできないんだということ。
うちにはあと2匹の猫がいるので、この教訓を胸にこの子達を守ってあげようと思っています。