奥深き納豆と私の歩み

昔新卒で就職した際に、上司が
「社会人になった機会に、何か一つのことを、毎日必ずやりなさい。」と私たちにアドバイスし、
彼は毎日必ず納豆を食べていると言っていました。
そしてその習慣を初めてから一度も風邪をひいたことがないと、
納豆の効果を話していました。

「継続は力なり」の実行が、納豆を食べることで良いのかと新人ながら内心突っ込んだあの日から、
その会社を退社した今でも納豆を見るとその上司の話を思い出し、
「体に良いから安いし買っておくか。」とついつい購入してしまいます。

そんな納豆と私とのエピソードはそれだけは終わらないのです。
その上司に出会うより、はるか以前に某健康番組で学者先生が言っていたのは、
「納豆は賞味期限が切れて5日目が最も体に良い状態になる」とのこと。

私の母は、よく見切り品になり安くなった納豆を購入していたので、
なんだ賞味期限が切れていた方が、よりネバネバしていて体にも良く、
更にお財布にもやさしいんじゃないかと思ったのを、これまた鮮明に記憶しているのです。

普通は賞味期限が切れて粘りが出たものは、絶対食べてはいけないと言いますが、そこはさすがナットウキナーゼの力。
体に良く旨み成分でもある粘りが、熟成させることで更に増すと言われれば、
何となく冷蔵庫で眠らせておきたくなってしまうのが人間です。
私の冷蔵庫には、今日も賞味期限を4日過ぎようとしている納豆が入っています。

更に納豆は、健康に良いだけではないらしいのです。
最近バラエティ番組で耳にした話ですが、あの納豆の粘り気は、掃除にも効くのだとか。
納豆を食した後に食器がヌルヌルし、更にそれを洗ったスポンジもヌルヌルになるのが、さすがの私も嫌だったのですが、
あのヌルヌルが、他の菌をやっつけてくれるというのです。
ヌルヌルしたままのスポンジで、他の食器やシンクを洗った方が良いくらいで、
今では、納豆菌を付着させた掃除道具まで販売中というのだから驚きです。

今では、食後に嫌だったヌルヌルさえなんだかとても良いものに感じ、
ますます納豆を購入し食す頻度が増した私です。

古くに日本人が開発した納豆という見た目にも不思議な食べ物に敬意を払いつつ、
今日もこれからも美味しく頂きたいと思う次第です。