冬が来れば思い出す出産後のこと

ぐっと寒さが増すこの時期になると、初めての出産を終えた冬のことを思い出します。
例年にない大雪が降って寒さの厳しい年でした。
事情があって里帰りはできず、退院と同時に夫と赤ちゃんと3人での新生活をスタートさせました。

私の入院していた産婦人科では、日中は母子同室だったものの夜間は赤ちゃんを預かってもらえました。
完全個室、三食に3時のおやつまでついて天国のような入院生活でしたから、
退院後の生活に慣れるまでかなり時間がかかりました。

母乳の出があまり良くなかったので、量が安定するまでは母乳のあとに粉ミルクを与えていました。
新生児期は3時間ごとに1日8回です。
オムツを替えて授乳して寝かしつけて、ようやく寝たと思ったらもう次のミルクの時間。
1日があっという間に過ぎていきました。

ミルクは当然哺乳瓶で与えていましたが、この哺乳瓶を洗って消毒する作業がとにかくつらかったんです。
我が家の台所は玄関のすぐ近くにあり冬場はひどく冷え込みます。
新生児のために気温湿度の整えられた寝室を出て、寒くて暗い台所に行かなければならないのが毎回とても憂鬱でした。
思うように寝られないつらさと相まって、なんだかみじめな気分にさえなりました。

なので子供の新生児期の思い出を一言で表すと、とにかく「寒かった」に尽きるのです。
「眠たかった」よりも上位なのが不思議です。

季節が春になる頃には子供も少しだけ成長して、長く寝るようになってミルクの回数も減りました。
あやせば笑うようになり、ようやく少し気持ちにも余裕が生まれた気がします。

子供のことに関しては特に、何事も過ぎてしまえばいい思い出です。
でももしもう一度出産することがあれば、次は暖かい季節がいいなと思います。